= 砂糖の豆知識 = 砂糖の原料は大きく分けて2つあり「サトウキビ」と「サトウダイコン(ビート、甜菜とも呼ばれる)」。 サトウキビから作る「甘蔗糖(かんしょとう)」は世界的に見ても砂糖全体の75%を占めています。 一方、サトウダイコンから作るものを「甜菜糖(てんさいとう)」と言います。外見は大根やカブに似ていて甜菜糖の甘みは体を温める効果があります。 その他には砂糖カエデ(メープルシロップ)や砂糖ヤシなどがありますが、割合にすると微々たるものです。 国内でのサトウキビの産地はご存知の通り沖縄。サトウダイコンの産地は北海道。 北と南で別々の種類の砂糖が作られていたんですね。 皆さんは砂糖には何種類あるかご存知ですか? 今回は甘蔗糖(全10種)についての特徴を説明します。 1.上白糖(じょうはくとう) 日本の家庭でもっとも一般的に使用されている砂糖です。結晶が細かく、しっとりとしたソフトな風味の砂糖で、白砂糖とも呼ばれます。国内で使われる約半分を占めています。 2.グラニュー糖 上白糖よりも結晶の大きい、サラサラとした砂糖です。クセのない淡白な甘さを持つので、香りを楽しむコーヒーや紅茶に最適です。また、菓子用や調理用にも広く使われます。 3.白双糖(しろざらとう) 結晶がグラニュー糖よりも大きく、無色透明の砂糖です。一般的に家庭で使われることは少なく、高級な菓子や飲料に使われます。いわゆる「ザラメ」です。 4.三温糖(さんおんとう) 黄褐色をした砂糖で、上白糖やグラニュー糖に比べて特有の風味を持っていて、甘さも強く感じます。煮物や佃煮などに使うと、上白糖などに比べて強い甘さとコクがでます。 5.中双糖(ちゅうざらとう) 黄褐色をした砂糖で、グラニュー糖よりも結晶の大きい砂糖です。表面にカラメルをかけているので独特の風味を持っています。煮物などに使われます。茶色のザラメです。 6.角砂糖(かくざとう) グラニュー糖を四角に固めたもので、コーヒーや紅茶に使われます。また、1個の重量が決まっているので、菓子用や調理用にも便利です。 7.氷砂糖(こおりざとう) 氷のように見える、とても大きな結晶で、キャンディーとしてそのまま食べられます。溶けるのに時間がかかるので果実酒を作るのに最も適している砂糖です。 8.液糖(えきとう) 溶かす手間が省けるため、ガムシロップをはじめとして清涼飲料水、ソース、焼き肉のタレなどに使われます 9.和三盆(わさんぼん) 日本の伝統的な製法で作る淡黄色の砂糖です。徳島県、香川県の一部で栽培されている「竹糖」と呼ばれるサトウキビを原料に作られる貴重な砂糖です。和菓子の原料として珍重されます。 10.黒糖(こくとう)・黒砂糖(くろざとう) サトウキビのしぼり汁をそのまま煮詰めて砂糖にしたものです。濃厚な甘さと、強い風味があります。沖縄県や鹿児島の南西諸島で作られています。糖度は低いのですが、甘みは強く感じます。
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